グラウト作業はシースの中に通したPC鋼材を緊張した後、シース内のPC鋼線との隙間にセメントを主体としたグラウト材を注入する作業です。
グラウトとは水・セメント・混和材を混ぜ合わせたもので、シースの中を通っている緊張材(PC鋼線)を腐食から保護し、桁とシース内部にある緊張材の一体化を図ることが目的で、桁の耐久性を確保する重要な作業です。
シースは桁内部を通っておりグラウトの注入状況を目視出来ない為、注入量の管理を行い、設計量通りに注入されていることを確認します。
また、超低粘性のグラウト材の使用及び、シース内の気圧を下げ、空気を減らしグラウトの充填性を向上させる「真空グラウト法」を使用するなど注入作業の工夫を行いました。